2010年2月19日 19時53分更新
瀬戸内市の養護老人ホームで施設の職員が入所しているお年寄りに対して手にけがをさせたり暴言を吐いたりする虐待を行っていたことがわかりました。
虐待を行っていたのは瀬戸内市邑久町北島で市が設置する養護老人ホーム「上寺山楽々園」です。
これは、きょう、瀬戸内市が会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますと施設で働く40代から50代の市の職員の女性4人が、去年からことしにかけて入所している60代から80代のお年寄り7人に対し、食事中に先のわれたスプーンで手をつきさしてけがをさせたりベッドから起き上がる手伝いを拒否したりする虐待を行っていたということです。
会見で武久顕也市長は「市が設置する公的な施設でこのような虐待が起きてしまい入園者やご家族の皆様に申し訳ない」と謝罪しました。
市によりますと今月5日に市民から電話で情報提供があり、外部の弁護士などとともに施設への立ち入り調査を行って調べた結果、虐待が発覚したということです。
施設では「虐待という認識がなく、職員に対する教育不足だった」と説明しています。