岡山放送局

2010年2月19日 19時53分更新

医師養成講座を大学に設置へ


岡山県は、救急医療や地域医療を担う医師の養成につなげようと、新年度から岡山大学と川崎医科大学にそれぞれ専門の講座を設置することになりました。

岡山県では人口10万人あたりの医師の数が、県全体の平均で272人余りと、全国平均を50人近く上回っているものの、地域別にみると、県北部では全国平均を下回るなど、救急医療や地域の医療を担う医師を増やしていくことが課題となっています。

このため岡山県では、新年度から岡山大学と川崎医科大学に、それぞれ専門の講座を設け、救急医療や地域医療を担う医師の養成に力を入れることになりました。

講座では、それぞれの大学の教授らが救急医療を担う医師の派遣システムを構築するほか、県北部の病院での訪問診療や外来の診察の実態調査を行って地域医療の研究を進め、その成果を医学部の学生や研修医らに伝えることにしています。

講座は4年間設けられ、費用はすべて県が負担します。

県は「講座を通じて、医師の養成を図り、県北部の医師不足の解消につなげたい」と話しています。

こうした講座は、岡山市も新年度から岡山大学に開設する予定で、救急医療や地域医療の充実を目指す動きが加速しています。