憲法停止、政府機関も解散 クーデターのニジェール【カイロ共同】ロイター通信などによると、西アフリカのニジェールで軍事クーデターを主導した反乱兵士らは18日夜、国営テレビを通じた声明で、政権掌握と憲法の停止、すべての政府機関の解散を発表した。 ニジェールは世界有数のウラン産出国。国内ではクーデターに一定の支持もあるとみられ、「反クーデター」の動きは伝えられていない。ただ、フランス公共ラジオによると、アフリカ連合(AU)のピン委員長は民主主義に反すると非難、当面混乱が続きそうだ。 ニジェールを管轄する在コートジボワール日本大使館によると、19日の現地は平静で在留邦人134人は無事。 反乱兵士らは「民主主義復興最高評議会」(CSRD)を名乗り、サル・ジボ中隊長がトップに就いた。CSRDは声明で国境封鎖、夜間外出禁止令も発表。民主主義の回復に向け国民や国際社会の支持を呼び掛けた。 タンジャ大統領は複数の閣僚とともに拘束されているという。同大統領は昨年12月で任期満了の予定だったが、国民投票で任期延長を決定、野党や国際社会から独裁的と批判されていた。 【共同通信】
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