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滑走前失格「まさか・・・」

2010年02月19日

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小室選手の失格が判明した瞬間、「信じられない」と落胆する応援の学生ら=柴田町の仙台大学

 「えっ、まさか」「どうして……」。バンクーバー冬季五輪のそり競技スケルトン初日の19日、女子の初代表だった仙台大学の大学院生、小室希(のぞみ)選手(24)は、滑走することなく失格してしまった。国際連盟の規格に合っていることを示すステッカーがそりに張られていなかったのが理由だという。柴田町の同大に集まって応援しようとしていた教職員や学生らは「残念」と落胆していた。

 同大はこの日、インターネットを通じた映像を会議室の大型スクリーンに映し、生中継を見ながらの応援を企画。室内には学生や教職員ら計約150人が集まり、熱気が高まっていた。

 競技は予定より1時間近く遅れて午前9時50分にスタート。17番目に滑る予定だった小室選手の姿を待った。チアリーディング部の女子部員も駆けつけ、16番目の選手が滑り終わると「頑張れ、頑張れ小室!」と大声援に。

 しかし、直後にスクリーンに映ったのは18番目の選手。「あれ? 何で18番が滑っているの」。いぶかる声があちこちで出た。職員が五輪のウェブサイトで確認すると、失格していたことが判明。「えーっ、信じられない」と悲鳴が上がった。

 小室選手の後輩となるボブスレー・リュージュ・スケルトン部員の3年野宮香織さん(21)は「小室先輩はけがで苦しんでいたけれど、克服して海外の大会に出場して頑張ってきた。せっかくここまで来たのに出られないなんて」。バンクーバーの現地で応援していた朴沢泰治学長は「非常に残念です。捲土(けん・ど)重来を期して、また頑張りますので、引き続きご声援をお願いいたします」とのコメントを出した。

 一方、午後からは同大OBの越(こし)和宏選手(45)が同競技男子に出場。残った学生ら約50人が声援を送った。この日は21位で、同大は2日目の巻き返しに期待している。

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