17日に亡くなった藤田まことさんは5日には時代劇「必殺シリーズ」などで慣れ親しんだ松竹京都撮影所(京都市右京区)を訪れ、元気な姿を見せていた。
応対した撮影所スタッフによると、前日4日に藤田さんから「明日、ちょっと寄るわ」と撮影所に電話が入った。5日の昼ごろに「みんなで食べてね」とせんべいを手みやげに、関係者数人と来訪した。
藤田さんが撮影所に姿を見せたのは昨秋以来という。長きにわたり苦楽をともにしてきた現場スタッフと撮影所ロビーで談笑し、「また一緒に仕事をしような」と快活に話していた。
滞在時間は10〜15分だったが、このスタッフは「かくしゃくとされてましたし、とてもお元気な印象を受けました」と話した。
「少し前にナレーションで仕事復帰されたこともうかがってましたし、元気な姿を拝見して、これからどんどん仕事をされるのだろうなと思っていた。その時のイメージがあったので、今回のこと(訃報)を聞いた時は『まさか…』という感じでした」と突然の死に驚きを隠せなかった。