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赤田オリックスへ、西武ナイン涙の胴上げ

 オリックスへのトレードが決まった赤田(右)とともに、グラウンドを引き揚げる西武の涌井=南郷
 オリックスへのトレードが決まった赤田(右)とともに、グラウンドを引き揚げる西武の涌井=南郷

 西武の赤田将吾外野手(29)とオリックスの阿部真宏内野手(31)の交換トレードが成立し、18日に両球団から発表された。内野の充実を図りたい西武と、外野を強化したいオリックスの思惑が一致した。宮崎・南郷キャンプで移籍を伝えられた赤田は、岡田彰布監督(52)の下での活躍を誓い、涌井投手らナインから胴上げされた。

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 異例の光景だった。赤田がナインの手で胴上げされ背番号と同じ9度、宙を舞った。人望厚い前選手会長の移籍に選手たちは寂しげだった。クールな涌井が顔をくしゃくしゃにして号泣。エースの肩を抱いてなぐさめた赤田が「もらい泣きしました」と声を震わせた。

 午前中のアップ前に球団からトレードを通告された。複雑な心境でもあったが、渡辺監督からは「望まれて行くんだ。お前にとってもチャンス」と激励された。オリックスはキャンプ序盤にチーム宿舎で小瀬外野手が転落死した。外野手不足の事情は分かっていた。

 新天地の印象は「ピッチャーがいいですし、対戦したくないと思っていたチームでした」と説明。岡田監督については「阪神の2軍監督の時、無死二塁で右打ちして(選手が)怒られたと人から聞いた。『インコースなのになぜ引っ張らないのか』と。小さくまとめない人なのかなと思う」。岡田監督のスケールの大きさを楽しみにしているようだった。

 この日の練習試合では、途中出場し八回に右前安打。シュアな打撃と高い守備力、そしてリーダーシップが魅力だ。「面識はないんですが同じ外野手として彼(故小瀬外野手)の分まで頑張れたら」と新天地での活躍を誓った。19日にオリックスの1軍キャンプに合流する。

(2010年2月18日)





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