バイリンガル教育は母親の胎内から

 バイリンガル(2言語併用)教育は母親の胎内にいるときから始まるという研究結果が出た。ブリティッシュコロンビア大学幼児研究所のジャネット・ウォーカー博士の研究チームは、英語だけを使用する母親と、英語とフィリピン語の2言語を使用する母親から生まれた新生児が、それぞれの言語に対して見せる反応を調査した。その結果、2言語を使用する母親を持つ新生児は、二つの言語に対して反応を見せたが、英語だけを使用する母を持つ新生児は英語だけに反応した。研究結果は、心理学専門の学術誌『サイコロジカルサイエンス』に掲載されている。

 研究チームは、新生児の特徴である「吸引反射」を観察して、言語の認識の有無を確認した。新生児は舌・唇・ほおなどに触れるものを何でも吸おうとし、このような吸引反射は、興味深いことが発生したときに頻度が高くなるという。新生児に対し、二つの言語を1分ごとに替えながら10分間聞かせた結果、妊娠中に二つの言語を使用していた母親の新生児だけ、二つの言語が替わるたびに吸引反射が見られた。研究チームは論文で、「2言語を認識する新生児は、成長過程で二つの言語に対して自然に興味を持つようになり、二つの言語を楽に習得できる可能性が大きい」と説明している。

キム・シンヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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