米中為替戦争、貿易戦争に拡大か(上)

 米中間の為替戦争が一触即発の状態に達している。対中貿易赤字が2000億ドルを超えた米国が人民元切り上げの圧力を強め、これに中国が強く反発している。

 両国間の激しい舌戦は18日も続いた。グラスリー米上院議員(共和党、アイオワ州)は同日、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューに対し、「米政府が(4月に)中国を為替操作国に指定しなければ、(米議会が為替操作国指定に関する)立法措置を講じる」と述べた。米政府は毎年4、10月に議会に為替報告書を提出する際、為替操作国を指定している。このため、今年4月には米中両国の「為替戦争」が重大な局面を迎えるとみられる。

エスカレートする米中為替戦争

 今年に入り、米政府の人民元切り上げの圧力がさらに強まっている。オバマ大統領は今月10日、米ビジネスウィーク誌のインタビューに対し、「中国は内部にバブルの塊を抱える過熱経済のため、通貨切り上げ政策が利益になる」と語った。これに先立ち、ガイトナー米財務長官は中国の王岐山副首相と電話で話し、「人民元を切り上げなければ、中国を為替操作国に指定することもあり得る」と宣戦布告した。王副首相は直ちに、「(中国を為替操作国に含めた場合)米国債の保有を減らし、米国の対中輸出に報復を加える」と述べ対抗した。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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