朝鮮戦争:少年・少女兵の実体認められる

開戦から60年

 6・25戦争(朝鮮戦争)当時、大部分が14-17歳で出征したとされる少年・少女兵。その実体は長い間認められてこなかったが、開戦から60年にして初めて認められ、正式な戦史も発行されることになった。

 国防部の関係者は18日、「6・25戦争開戦60周年を迎えるに当たり、少年・少女兵についての実体を認め、兵籍の訂正や、正式な戦史記録の発行に向けた作業を進めていく方針を固めた。これを通じ、少年・少女兵が果たした役割や犠牲についてスポットを当てていきたい」と述べた。

 同部は、少年・少女兵に関する兵籍の訂正作業を今年末までに終える方針だ。陸・海・空軍の本部は昨年12月から、少年・少女兵の兵籍記録簿に「6・25戦争当時の少年・少女志願兵」という文言を入れる作業に着手し、現在のところ、約1万4400人の対象者(推計)のうち、半数に当たる約7000人分まで、訂正作業を終えた段階だという。

 一方、国防部傘下の軍事編さん研究所は、「少年・少女志願兵の6・25戦争参戦史(仮称)」と題する戦史記録の編さん作業を、3段階に分けて来年末まで進めていく方針だ。現在、元少年・少女志願兵のうち、生存している人は約4700人とされている。

 国防部はこれまで、国民権益委員会の勧告に従い、少年・少女志願兵の実体を認める作業を進めてきたが、関連団体が「軍人番号が付与されていない遊撃兵、学徒義勇兵などの少年・少女兵と区別してほしい」と求めたため、作業は難航していた。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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