国民健康保険、1月の赤字額2268億ウォン
7年ぶりに最大値更新、今年の赤字額2兆ウォンの可能性も
国民健康保険財政は毎年、国民の税金を3兆-4兆ウォン(約2400億-3200億円)も投入し、赤字を埋め合わせているが、国民健康保険公団は16日、先月の赤字額が2268億ウォン(約179億円)に達し、1月の赤字額としては、2003年以降最大となった、と発表した。
同公団の幹部は、「このまま推移すれば、今年の赤字額は、医薬分業体制への移行のあおりで赤字が増大した2001年以降、初めて1兆ウォン(約800億円)を超え、最大2兆ウォン(約1600億円)に達する可能性もある。国民健康保険財政が“税金を食らう怪物”になってしまう」と語った。
こうした予想が現実のものとなれば、国民健康保険の積立金(累積黒字)2兆2586億ウォン(約1800億円)=2009年末現在=を取り崩すことにもなりかねない。
国民健康保険財政は最近、保険料の収入よりも支出が多くなるという、需給の不均衡が続いており、2002年には一時、赤字額が2兆5700億ウォン(約2030億円)を超えた。政府が「国民健康保険財政健全化特別法」を制定し、たばこ税を引き上げて、国民健康保険財政への支援金に充てたことにより、04年には黒字に転換できたが、06年以降には国民健康保険が負担する医療費の比率を引き上げる「保障性拡大政策」を実施したため、財政は再び悪化した。
現在も、国民健康保険からの負担は急速に増え続けているが、国民の負担の増大に直結する保険料の引き上げを抑えているため、収入は伸び悩んでいる。とりわけ、不況に伴う賃金引き上げの凍結や、新たな雇用の減少などにより、収入が減少している一方、高齢化の進展により、糖尿病や高血圧などの慢性疾患の患者が増加し、支出は増加の一途をたどっている。
国民健康保険公団は、世界的な金融危機に見舞われた昨年には保険料の引き上げを凍結し、今年は4.9%引き上げたが、支出の増加には到底追いつけない、と主張している。
李仁烈(イ・インヨル)記者
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