卒業式よりも早い韓国の大学入学式

2月入学式増加

 卒業式も終わらないうちに入学式を行う大学が増えている。延世大は昨年に続き、今年も入学式の日程を、2月22日の卒業式より3日早い19日に決定した。2006年から2月に入学式を行っている淑明女子大は、今年の入学式を、卒業式より6日早い19日に行う。崇実大は今年初めて、卒業式より2日早い17日に入学式を行うことにした。

 延世大の関係者は、「卒業式は論文審査など決まった手続きや学籍管理上の問題があり、早めるのは難しいが、入学式はそのような制約がない。入学式を早めれば、3月の授業開始前に履修登録やサークル見学など、大学生活の準備ができ、大学への所属意識を高めることもできるという利点がある」と話している。

 韓国で3月初めに行っていた入学式を2月に早める大学が増加している。中央大と韓国外国語大は今年、入学式を例年より1週間以上早い今月中旬、下旬にそれぞれ行うことを決めた。高麗大や西江大、成均館大、淑明女子大などは数年前から、2月に入学式を行っている。入学式を早めれば、浪人や2浪を決心して入学をあきらめる可能性がある学生に、大学生活についての情報を与え、考え直すよう導くこともできる、と大学関係者らは説明した。

 すべての新入生が一斉に行っていた入学式の方法も、変化してきている。中央大学は今年から、入学式を学部ごとに22日から27日にかけて行うことにした。学部の特性に合う大学生活情報を提供するためだという。昨年に続き、今年も学部別に入学式を行う建国大は、入学式の日程が17日から3月2日までと、2週間にわたっている。22日の卒業式は、入学式の間に行われる。建国大は「新入生全体が運動場に集まって総長の話を聞いていた入学式の代わりに、学部別の入学式を通じて、授業の内容や卒業後の進路などを紹介するオリエンテーションの場として活用している」と話す。

 入学式のイベントも多様化した。成均館大は、新入生の保護者に対し、息子・娘に読ませたい本を推薦してもらい、直接配布する予定だ。慶熙大は世界的な歴史学者、米イェール大のポール・ケネディ教授の招請講演を準備している。東国大ソウル・キャンパスは、23日の入学式に、同大出身の芸能人イ・スンギや少女時代を呼ぶ予定であり、崇実大も17日の入学式に、MCモンの祝賀公演を準備している。

 東国大の関係者は、「人気芸能人の同窓生と共に入学式を祝えば、学校に対するプライドが高まり、親近感も深まるだろうと期待している」と話している。

李永民(イ・ヨンミン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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