クロマグロ取引禁止を再提案へ 欧州委【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は18日までに、地中海と大西洋のクロマグロについて、国際取引の禁止を支持するようEU加盟27カ国に再提案する方針を決めた。22日に開かれるEU漁業相理事会での合意を目指す。EU当局者が明らかにした。 これまで取引停止に反対していたフランス、イタリアが支持に転じたことを受け、EUとして合意できると判断した。 EUが取引禁止で一致すれば、3月にカタールで開かれる絶滅の恐れがある生物保護を目的としたワシントン条約の締約国会議で、クロマグロの8割を消費する日本は一層厳しい状況に追い込まれる。 乱獲で個体数の減少が指摘されるクロマグロの国際取引禁止はモナコが昨年に提案。EUとしての取引禁止支持の合意を目指した欧州委の提案は、漁業国の反対で9月にいったん否決された。現在もスペイン、ギリシャなどが反対しているが、フランス、イタリアが支持に回ったことで、取引禁止支持が決まるとの見方が強まっている。 【共同通信】
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