2010-02-18
人類の絶滅について
恐竜が絶滅したというのはよく言われる。でも最近、鳥類はその恐竜の子孫である可能性が大きいのだそうだ。。面白いね。。生物学に興味ある人なら、過去、大量の生物種が断続的にもしくはランダムに絶滅しているのは読んだ事があるだろう。人類はどうなんだろうか?
最近の記事で読んだが、2つの言語が絶滅したそうだ。ようするに最後のその言語のネイティブスピーカーが死んだわけだ。 部族単位で絶滅している人類はいる(タスマニアアボリジニとか)。
人類は極めて他の生物とちがって、その生まれ育った環境や、生活している地域と直接物質的な関係性をもたないで生きているというところが危うい感じがする。都市生活になればなるほど、人は場所と空気ぐらいしか環境が提供するものを利用していない。衣食住の素材や様々なエネルギーはみんな他のところから、下手すると地球の反対側から供給していたりする。
会社にいようと、自宅にいようと、お店にいようと、今この瞬間に電気ガス水道が止まったらどうなるだろうか?もちろん都市機能は停止するし、郊外でもかなりの地帯が機能麻痺するにちがいない。実際四川、タヒチの地震や、ニューオリンズのハリケーン災害において、どれくらいが直接の自然災害で死んだのだろう?と思ってしまう。
「自然に還れ」っていう呪文が意識的にも無意識的にもつきまとっている考えがあって、環境問題のいくつかは、現在完全に「形而上化」したといえるこの呪文「自然に還れ」を暗に唱えている可能性もある。どうでしょうか?
食料の自給問題とかも同じ、この呪文が暗にあって、できるかぎり自前で衣食住というのが「自然」だと、みんな思っているわけだ。。だから今現在完全自給で食べ物を作ろうとすると、おかずはサツマイモだけになるとか聞くとおののいたりするわけだ。。
還れると思いますか?おそらく世代に渡って、意識的に還る事はできるだろうけど、かなりのストレスだと思うなぁ。田舎で農業っていう路線は確かに実現している人いるけれど、TVとか見る限りやはりどこかしら都市とつながっているんだよね、そして結構そのつながりの部分が生命線に見えたりする。。どうなんですか?
人類は今後増々グローバルに経済的に依存し合うようになるから、都市単位としては、大きな自然災害にはかなり弱くなっていくと思う。 日本は明らかに石油を断たれたら列島全部が機能麻痺におちるだろう。もしかするとそれ以外でも意外な弱点があるような気がするんだが(すぐ思いつくのは出産の低下と育成環境の悪化だけど)。。
産業化している国で後戻りしているところは今のところないように思うので、この問題はある意味どんどん拡大していくだろう。人類は環境から自由になったようで、実は災害に強くなったわけではないとも言えるのではなかろうか?
種の絶滅は断続的起こった大量絶滅以外は、これといって傾向はないランダムなものらしい。。種の老化みたいなものはないと考えられている(まー急激に進化していく種もいるかもしれないから実際は複雑だろうけど)はずだ。
私が一番思うのは、人類はあまりに「人類であること」に固執するあまり、あらゆる変化から自由になろうとして、あらゆる変化についていけなくなって、ポックリいってしまうのではないか?と、なんだか漠然としていてちっとも説得力ないけど、そんな不安がちらっとよぎるのであった。
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