しばらく前になるが、古くからの友人と久し振りに会った。
夜、昔の感じに戻る意味もかねて、ウチの車で山へクワガタとりに出かけた。
そのとき、彼のお嬢さんもついてきた。
前に見たときはまだ目を開けて間もない頃で、俺の人差し指をギュッと握ってくれたのを覚えてる。
そんな赤ちゃんが見違えるほど大きくなってて、しかもまだ小さいけど真っ直ぐなお嬢さんになっててビックリした。
何だかんだ喋りながら車を走らせ、何だかんだで友人のお嬢さんの虫かごに小さなお土産ができた。
お嬢さんは、途中でチョットおふざけが過ぎて、父ちゃんから頭をコツンとされても泣かず、それでいてきちんと言うことを聞き、別れ際には眠い目を擦りながら「ありがとう!」と言ってくれた。
色々と苦労はあるけど、「いい家族」なんだということは子供を見ればわかる。
正直、少しうらやましくも思った。
そんな真っ直ぐなお嬢さんがまだお腹にいた頃、サリーが母親の随筆に書き込んだコメントが絶対に許せないから、未だに俺はここにアカウントを残している。