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【政治】

八ッ場に計229億円 6都県予算案 ダム事業『継続意志示す』

2010年2月19日 朝刊

 八ッ場ダム(群馬県長野原町)の事業費を負担する六都県の二〇一〇年度予算案が十八日までに出そろい、同ダムの関連予算に一般会計や特別会計で総額約二百二十九億円を計上したことが分かった。

 国が中止方針を示しているにもかかわらず予算計上した理由を、埼玉県の上田清司知事は「(事業継続を求める)意志を示すためにも予算組みをした」と解説。「正式な中止要請はなく、法的には継続しているとみるのが筋。国は本当に中止したいなら手続きをすればいい」と話した。千葉県の森田健作知事は「基本計画はまだ何ら変更されていない。淡々と予算を計上していく」としている。

 都県別では、地元群馬の九十六億円を筆頭に茨城十三億円▽栃木三千五百万円▽埼玉五十六億円▽千葉二十一億円▽東京四十二億円。それぞれ治水分の直轄負担金や、利水分の負担金、水源地域対策特別措置法に基づく事業の負担金などを計上した。ただ〇九年度当初予算より約二割減となっている。

 一方、八ッ場ダム事業で六都県が負担する額のうち約七割に相当する約千三百五十六億円が〇八年度末までに既に国に支払われていることも分かった。同ダムの総事業費四千六百億円のうち、国の補助を除いて六都県が実質的に負担する額は約千九百二十億円。

 

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