藤田まことさん悼む声相次ぐ　「宝物」「希望の星」

　「宝物だった」「希望の星でした」―。俳優の藤田まことさんの死去が報じられた１８日、芸能界の関係者から別れを惜しむ声が相次いだ。

　「はぐれ刑事純情派」で共演した漫才師のぼんちおさむさんは大阪市の吉本興業で記者会見。「お笑いの知識が深く、シリアスなドラマもこなしていた藤田さんは、雲の上の人。一緒の空気を吸えたことが宝物だった」と目を潤ませた。

　藤田さんが当たり役中村主水を演じた「必殺」シリーズ。共演した村上弘明さんは「俳優藤田まことは、わたしの原点」と語り、三田村邦彦さんは「僕の希望の星だった」と悲しんだ。京本政樹さんは「本当に思いやりのある方だった。人間としての成長を促し生き方を教えてくださった」。

　かつて「てなもんや三度笠」で藤田さんとコンビを組んだ白木みのるさんの付き人をしていたタレントの西川きよしさんは「藤田さんの肩もみをさせていただくと、よくお小遣いをもらった」と懐かしむ。その後、横山やすしさんと「てなもんや―」に客演した思い出に触れ「喜びは今でも心に残っています」。