2010年2月18日 22時20分更新
5年前、JR津山線で列車が落石に衝突して脱線した事故をめぐり、JR西日本が斜面を所有する岡山市に復旧費用の一部を支払うよう求めた裁判で、岡山市は広島高裁岡山支部が提示した和解案を受け入れJR西日本に1400万円を支払う方針を決めました。
この裁判は、平成17年2月に岡山市北区玉柏のJR津山線で回送列車が線路脇の斜面から崩れ落ちてきた岩に衝突し脱線した事故をめぐって、JR西日本が斜面を所有する岡山市に復旧費用の一部を支払うよう求めたもので、1審の岡山地方裁判所はJR西日本の主張を認め、市におよそ2700万円を支払うよう命じたものです。岡山市は判決を不服として、おととし8月に広島高裁岡山支部に控訴し、審理が続いていましたが、広島高裁岡山支部は去年12月、岡山市が和解金として1400万円を支払うことを盛り込んだ和解案を提示しました。
岡山市は線路の沿線の地権者が事故の復旧費用を支払うことになれば同様の鉄道沿線の地権者や今後の鉄道の建設に影響を与えることを懸念していました。
しかし、和解案では復旧費用ではなく和解金を支払うよう求めているため影響はないとして和解案を受け入れ1400万円をJR西日本に支払う方針を決めました。