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2月号【吉木りさ + ペンタックスK-x】3週目
〜小さいボディの注意点


 3週目は上ブロックはISO200、絞りF3.2〜F4、シャッタースピード 1/160〜1/250秒。下ブロックは全てIS400、絞りF2.8〜3.5、シャッタースピード 1/90〜1/160秒。バスルームのカットはペンタックスのストロボ「AF540FGZ」を使用している。レンズは全て「DA 40mm F2.8 Limited」だ。

 この上ブロックのように、衣装も壁も白という場合、光の当て方が結構難しい。というのも、基本的に露出を顔に合わせるので、あまり強い光だと、顔以外の多くの部分が白とびしてしまう。特に白いTシャツと違って、今回の私服のように、細かい模様があるものは、ディティールが残っていないと面白くない絵となる。今回はカーテンを閉めて光を和らげ調整した。実際、絞りやシャッタースピードを見ると、ISO200の割にはあまり高い値になっていないと思う。

 下ブロックは、ちょっと時間があったこともあり、同じ水着で2パターン撮っている。昼少し過ぎて、暖かくなってきたこともあり「外でも大丈夫かな!?」と思ったのも理由の1つだ。屋内はISO200でチェックしたところ、背景が少し落ち込むのでISO400とした。この辺りは当日の気分の関係もあり、あまりパターン化はしていない。液晶モニターで絵を確認し、「こっち!」と思った方に設定しているものの、この原稿を書いている時点では「ISO200の方が良かった(つまり背景がもう少し暗い)かも」と思っている(笑)

 1週目からRAW現像は同梱の「PENTAX Digital Camera Utility 4」を使って行ない、Photoshopなどでは一切加工していない(オフショットは除く)。他社のカメラも含め、RAW現像だけで絵を作る場合、その現像ソフトの機能にかなり左右されることが多い。先週「色的にはK-xの方が個人的には好みだ」と書いたが、例えば1週目の上ブロックなど、色被りによるものかも知れないが、シーンによって微妙に赤が浮いているのが気になっている。

 基本的には、露出とホワイトバランス、そして発色のモード、コントラストなどを選んで作業終了。しかしこれだけではどうしても思った色にならない場合、ほかのパラメータを触りだす。今回のケースでは赤が気になるので少し抑えたいのだが、いろいろ触っても調整ができず、そのままの状態で掲載した。機能的にもう一捻り欲しいところだ。

 このK-x、非常にコンパクトで写りも良く、なかなか良いデジタル一眼レフカメラなのだが、1点だけその小さいボディが弱点となることとして「撮っている間に、無意識に親指が電子ダイヤルを触ってしまう」があげられる。筆者の場合、特に慣れない撮り始めは結構多発し、気が付くと露出が変わっていた。理由が分かってからは注意しながら撮っていたので、大丈夫だったものの、今後も小さいボディは要注意と言ったところだろう。

 りさちゃんのブログによると、今週は撮影でバリへ行っているとのこと。ここのところ東京は激寒なので、羨ましい限りだ。筆者は過去2回ロケで行ったことがあるが、ちょっと食事が合わない。ただ写真的には独特の雰囲気があり非常に良い国だ。この号が載る頃には帰国するのだろうか!?(つづく)

actress 吉木りさフィットワン
photographer 西川和久
K-x
DA 40mm F2.8 Limited



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.iwh12.jp/blog/

2010/2/19/ 00:00