2010年02月18日

鳩山家の「高貴なる者の義務」と小沢一郎の社会貢献活動

江戸元禄期の商人、紀伊国屋文左衛門が大取引に向かう際、女房にこう言ったそうです。

 


<引用開始>

「あるだけの銭を懐に入れたんだが、用意できるならもう少し欲しいのだがな」

 

「あいよ」

そう言った女房。しばらくして、手拭いに包んだものを、さらに風呂敷に入れて、文左衛門に手渡した。文左衛門は縁起の火打ちももどかしく表に飛び出していった。

 

<中略>

 

その年の暮。巨万の富を得た文左衛門は木曽へ木を買いに行くとき、手拭いに包んでくれたお金のことを女房に訊ねた。

 

すると女房が、あれは小判ではなく砥石だと白状。驚いた文左衛門に女房はこういった。

 

「金のない男は、帆のない船と同じ。おまえさんに、度胸をすえて商売をしてもらいたかったらさ・・・・」 

男の度胸の影に、女の覚悟あり。夫に努力賞を、その妻に感謝状を。

<引用終了>

 榎本勝起著 魅力人生爽快学 大和出版より 


鳩山家が何代続いているのかは知りませんが、私が知っている鳩山家は、共立女子大学の創立者である鳩山由紀夫首相の曾祖母の鳩山春子の代からです。 (ちなみに共立女子大学の校訓にも友愛が含まれます。)


ウィキペディアより
鳩山 春子(はとやま はるこ、文久元年323日(186152日) - 1938712日)は、日本の教育者。共立女子大学創立者。旧姓多賀。 


津田梅子(津田塾大学創立者)、成瀬仁蔵(日本女子大学創立者)、吉岡弥生(東京女子医科大学創立者)、横井玉子(女子美術大学創立者)、戸板関子(戸板学園創立者)などと並ぶ日本の女子高等教育の基盤づくりに活躍した「明治クリスチャン教育家」のうちの一人である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A9%E5%B1%B1%E6%98%A5%E5%AD%90 


ご存知のように、鳩山首相の祖父の鳩山一郎元首相はクリスチャンであり、鳩山由紀夫首相同様に「友愛」を、政治・社会道徳と考えていました。


 
鳩山由紀夫首相の父、鳩山威一郎は福田赳夫内閣で外務大臣を務めています。 


このように、人々を幸福にするために活躍してきた鳩山家の政治家が、私利私欲のための行いをしたり、脱税をしたりするでしょうか。 


鳩山家が提唱する「友愛」の概念は、明治維新の影の立役者で、坂本竜馬や福沢諭吉に大きな影響を与えたクリスチャンのジョン万次郎が日本に持ち込んだ概念であり、キリスト教の異端の宗派「ユニテリアン」の教えから派生した政治・社会道徳です。 


そのキリスト教は、「富」についてこのように教えています。 


聖書より

自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、傷ものになり、また盗人が穴をあけて盗みます。
 
自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。 

あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。
 マタイの福音書 619節〜21 


鳩山首相や鳩山首相のお母様までもを「裁く(ジャッジする)」野党の政治家や、みのもんた氏、辛坊治郎氏などのマスコミ関係者は、表題の「高貴なる者の義務」を知っていて発言して(ののしって)いるのでしょうか。それとも、まったくの「無知」なので しょうか。

<引用開始>
ノブレス・オブリージュまたはノーブレス・オブリージュ (フランス語:noblesse oblige) は「貴族の義務」あるいは「高貴なる義務」のことである。英語では「ノーブル・オブリゲーション」(noble obligation)と言う。一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す。
<引用終了>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5 


つまり「人の上に立つ者は応分の社会貢献をする義務がある」ということです。 


以下は、慈善家として名を残す鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの思想です。 

ウィキペディアより
<引用開始>
彼は著書『富の福音』のなかで、「裕福な人はその富を浪費するよりも、社会がより豊かになるために使うべきだ。」と述べている。また、社会ダーウィン主義の実践者でもあり、不平等な状態を是とした。無条件に貧しいものへ与えることを有害とし、努力する者を支援するために富が使用されるよう寄付する者が責任を持つべきだとしている。「富を持って死ぬことは不名誉である」と主張し、死の際にやむなく行う遺贈ではなく、生存中に活用先への責任を持ちながら行ったスタンフォード大学の創設者スタンフォードのような例を模範として実践した。1902128日にワシントンD.C.1億ドル以上を投じてカーネギー財団を設立した。
<引用終了>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%AE%E3%83%BC


 
鳩山由紀夫首相は、若き日、このスタンフォード大学に学びました。曾祖父の鳩山和夫もコロンビア大学やエール大学で学んだ政治家でした。 


このように、鳩山家はキリスト教を学び、アメリカの民主主義を学び、日本社会に繁栄をもたらした「高貴なる一族」と言っても過言ではない、私はそう確信しています。 


幕末の混乱期にジョン万次郎という若きクリスチャンがいなかったら、日本の歴史は大きく変わっていたのは間違いありませんが、ジョン万次郎が啓蒙した友愛精神(友愛という言葉を生み出したのは福沢諭吉であると聞いています。)を受け継ぐ、鳩山家には日本人は感謝すべきであると私は考えます。 


さて、昨日の党首討論が始まる直前に小沢一郎メールマガジンが届きましたので全文を転載します。 


1)  20回 日米草の根交流サミットのお知らせ

 

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1)−−−−−−−  『 第20回 日米草の根交流サミット』   −−−−−−−−

 

           CIEが毎年日本とアメリカで交互に開催している交流イベント

                『 日米草の根交流サミット 』 2010年の詳細が決定!

 

        現在、小沢幹事長が会長を務める「ジョン万次郎ホイットフィールド記念

      国際草の根交流センター(Center for International Exchange)」CIEとは、

      ジョン万次郎とホイットフィールド船長、また彼らの子孫の170年近く続く

      友情を原点に、日米の市民が相互理解と親交を深め、友情を育む「草の根交流」

      を促進している団体です。

 

       このCIEが、毎年、日本とアメリカで交互に開催している交流イベントが

     『 日米草の根交流サミット大会 』です。

 

        大会では、日本とアメリカの市民一人ひとりが国境・言語・生活習慣などの違い

      を越え、同じ人間として互いに心を通わせ合い、理解し合い、友情を深め合うこと

      を目的としています。

       

    

        今年の大会         <アメリカ合衆国>

                    地区 は    <サンフランシスコ/ベイエリア>

                    日時 は    <8月24日(火)〜8月31日(火)>

 

        CIEと開催地のサミット大会実行委員会の協力の下、運営致します。

 

      

       年齢や語学レベルに関係なく、心の交流を目的としたホームステイプログラム

                        〜 日米草の根交流サミット大会 〜

    

  

    ぜひ、ご参加致しませんか?

 

    詳しくは、財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念

   国際草の根交流センター   http://www.manjiro.or.jp/jpn/index.html

   
こちらをご覧下さい。

<転載終了>

 


お分かりでしょうか。鳩山首相も小沢幹事長も友愛を政治・社会道徳と考えているのです。福沢諭吉が創立した慶応大学に学んだ小沢幹事長は友愛という言葉を使われませんが、心根は明らかに友愛精神です。

 


友愛について講演できるスピーカーは日本にはそう多くはいませんが、その一人が小沢幹事長の知恵袋と言われた平野貞夫元参議院議員です。

 


平野氏のブログ記事から

<引用開始>

平成18年(20064月、民主党代表選挙での小沢一郎氏の政見演説に「小泉政治は自由と身勝手を混同した結果、弱肉強食の格差社会という妖怪を生み出してしまいました。本当の自由とは誰もが共に生きていける『共生』の理念が前提であり、それを保証する規律と責任を伴うものであります。その『共生』のル−ルが公正なのです」という文言がある。さらに同年9月、小沢氏が民主党代表選挙に再挑戦したとき、私の意見で、「私たちは『共生』を新しい国づくりの理念として、あらゆる面で筋の通った『公正な国・日本』をつくる。そのために、国民ひとりひとりが自立し、国家としても自立することを目指す。・・・・人間と人間、国家と国家、人間と自然の『共生』を国是とする」

 と述べている。「友愛・共生社会」をつくる作業は始まっているのだ。

http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2009/08/ 


長くなりましたので終わりにしますが、自民党やマスコミの歴史を知らない低レベルの鳩山、小沢バッシングもそろそろ終わりにして欲しいと思います。 


鳩山首相も小沢幹事長も、そして息子には政治資金の提供を「決して教えなかった」鳩山首相のお母様も「高貴なる者の義務」を果たすために高額なお金を動かしていたのです。 


鳩山首相は衆議院予算委員会でこのように答弁されています。 

「私の母からの贈与の話をされました。ここでも盛んに議論がございました。私もこの件に関して、国民の皆さんに、なかなかご理解を頂けないことも、あえて理解をしながら、しかし、事実はひとつしかないという思いで申し上げております。」 

ほとんどの国民には「鳩山家のルール」が理解できないでしょうが、私には十分理解できます。鳩山政権のご意見番の日本航空の新会長の稲盛和夫氏も同じでしょう。 


党首討論も終りました。東京では清めの雪も降りました。鳩山政権には、さらに清く、そして力強く友愛政治を推し進めて欲しい、そう願ってやみません。