「非常に残念」「ただ、驚いた」−。コメディーから時代劇まで幅広い役をこなし、親しまれてきた俳優の藤田まことさんが死去し、ファンや関係者に18日、悲しみが広がった。
テレビ番組の必殺シリーズが始まったころから藤田さんがよく通っていたという京都市右京区の「つたや食堂」。先代のおかみ、山本和子さん(79)は「『もうかってまっか』とのれんをくぐり、監督や俳優と陽気に食事を取っていた。焼きサバやきつねうどんが好きでいつも頼んでいた」と振り返る。
「体調が悪くなってからは店にお見えにならなかったが、撮影にはいらしていた。時折、車の中で酸素吸入を受けているようで、心配していた」と話した。
母校の京都市立堀川高校(中京区)の荒瀬克己校長(56)は「喜劇出身ならではのおかしみと悲哀を演じられていて、楽しませていただいていた。偉大な俳優が卒業生で親しみを感じていただけに、非常に深い悲しみをおぼえます」と悼んだ。
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