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2010年02月16日 15:39更新

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福岡・3児死亡飲酒事故、元市職員ら5人に総額約3億5,000万円の損害賠償を提訴

 2006年8月25日に福岡市東区海の中道大橋で、飲酒運転をしていた当時福岡市職員の男が運転していた乗用車に、市内在住の会社員の乗用車が追突されて博多湾に転落し、会社員の車に同乗していた3児が死亡した事故で3児の両親が危険運転致死傷罪などに問われた元同市職員、今林大(ふとし)被告(25)(福岡高裁で懲役20年の実刑判決)、同乗者ら計5人に総額約3億5,000万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。

 両親の代理人弁護士によると、両親側がこれまでに受け取ったのは自賠責保険の保険金のみで今林被告側からその他の被害弁償は一切ないという。交通事故による損害賠償請求権は加害者を知ってから3年で時効となるため、両親側は2009年8月、時効を半年間中断できる「催告書」を被告側に送付。

 両親の代理人弁護士によると、訴訟の被告は5人で、今林被告、車に同乗していた男性2人、飲酒検知前の今林被告に水を飲ませた男性、車の所有者である今林被告の父親。

 弁護士によると、3児の両親は「被告側は自分の行為を反省しているとは思えない」と話しているという。今林被告側は刑事裁判で「被害者の居眠り運転や急ブレーキも事故の原因」とし、被害者側にも過失があると主張していた。

 事故の経緯は2006年8月25日午後10時50分、33歳の会社員・その29歳の妻・3児の家族5人が乗っていた乗用車(RV車)が福岡市に勤務していた今林被告が運転する乗用車に海の中道大橋で追突され、会社員の車は橋の欄干を突き破り、そのまま博多湾に転落した。事故車は水没し、この結果4歳の長男・3歳の次男・1歳の長女が水死した。その際今林被告は酒を飲んでいた。

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