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個人がカード決済『Square』、Twitter創設者が開始(動画)
2010年2月15日
指でサイン。Photos by Jon Snyder for Wired.com
『Square』は、『Twitter』を開発・創設したJack Dorsey氏[文末に写真を掲載]による、クレジットカードでiPhoneに支払いを行なえるシステムで、公開ベータに入ったところだ[ベータ公開は2009年12月]。
iPhoneを持っている人は、ヘッドホンジャックに差し込む小型のカードリーダー・ドングルとiPhoneを使って、誰もがクレジットカードによる支払いを受けられる。Squareがほかのソリューションと異なるのは、大手企業ではなく個人向けに開発されている点だ。コンセプトについてはビデオを観て欲しい。
金額を入力し、カードを通し、「お客」に指で画面にサインしてもらうと、取引が成立する。対応しているカードの種類は現在Visa、Master Card、American Expressだが、他のカードとも交渉中だ。ネット接続が必要だが、Wi-Fiでも動く。
相手もSquareのメンバーである場合は、画面で写真を見て、本当に名乗っている当人なのかを確認できる。Squareでは支払人がクレジットカードと結びつけたアカウントを作成して、顔写真をアップロードできるのだ。売る側がこのカードを通した際に、アプリが支払人の顔写真を表示して、取り引き中の人物であることを検証するように求めてくる。
購入した人は、SMSや電子メールに領収書を送ってもらうことが可能だ。取引成立までのプロセスで1分もかからない。モバイル取引のあと、実際の口座にお金が移動するのには1〜2日かかる。リファンドも可能だ(現在は人間が対応しているが、開始時には自動対応になる予定だという)。
全てが非常にクールだし、楽しそうな感じすらする(カード支払いが楽しく感じるというのは驚きだ)。これが広まれば本当の革命になるだろう。iPhoneはいま世界に4000万台以上あり、市場が巨大なのだ。今まではカード決済を受けつけるには高額な専門アカウントが必要だったが、小額販売や寄付などでカードを利用できるようになる。
これは「現金の終わり」の始まり、になるかもしれない。少なくともクレカ大好きな米国なら可能性はある。
現在はベータ版で、ドングルとアカウントは無料。利用条件や手数料などは未定。現在はiPhone対応のみだが、Android向けも開発中だ。ノートパソコンを含み、あらゆるデバイスで利用できるようにしたいという。
取引を行なった場所を地図上にマッピングできる。屋台販売などで、どこで売れるかがよくわかるだろう。
Squareのドングル。キャンディほどの大きさで、ポケットに入れられる。かなり頑丈であり、間違えて踏んでも壊れない。
購入履歴をトラッキングできるため、例えばコーヒーショップは「10杯につき1杯が無料になるカード」などを発行する必要がなくなる。
Macworld ExpoでSquareについて説明するJack Dorsey氏。画像は別の英文記事より
{他の英文記事の内容も統合しています}
[日本語版:ガリレオ-緒方 亮]
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