このまま米国との同盟にしがみついていると、米国に「中国の穴を舐めさせられる」ことになります から続きます。
あっしらさんの米中激突の地政学的根拠はいかなる根拠か?との問いにお答えします。
{こうなると近いうちにアメリカで孤立主義的な政権が誕生するだろう。そして今回も裏切らなかったイギリスやスペインやオーストラリアや日本を子分として、海洋支配を固めるだろう。私がアメリカの戦略家ならそのようにする。日本を平和憲法に安住させず、核武装も視野に入れたアジアの砦として機能させるだろう。だから日本のテレビで北朝鮮からの危機を煽っているのだ。}
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu45.htm
3/14株日記と経済展望の一説である。
彼(TORAさん?)の意見も米国は中国をパートナーとする予測より、日本という忠犬にアジアの番犬の役割を持たせようとしていると観察しています。
もっとも彼も副島隆彦氏(小室直樹しの直弟子)もあっしらさんと同じく、米国の衰退と一刻も早い日本の米国からの自立を説いています。私も米国の国力は衰退しつつあることは認めています。
私が米中がいずれ衝突すると考えるようになったのは、日本における地政学の教科書、倉前盛通著 日本工業新聞社刊「悪の論理」P50の{アメリカ幌馬車艦隊西進 } 近辺のアメリカの地政学に関する論項です。
人気blogランキング <-- クリックしていただくと、より多くの方に読んでいただけます。ご協力お願いします。
インディアンを滅ぼし西部開拓が終了し、フロンティアが消滅した時にマハンの海上権力史論が登場した。騎兵隊に代り、アメリカ海軍が西へ西へ進みハワイを手中に納め、日本と激突したのである。
日本を中国と手を結び叩き潰した米国だが、朝鮮半島ベトナムで多量の血を流して撤退した。
マハンのテーゼでは大海軍国は大陸軍国になれない。それゆえ手を引いたかに見えるが、米国のフロンティア希求症候群は完治していない。
今度はプーチンロシアと手を結び、インドとも結託する。そうした後、中国を叩くことは、米国の建国以来の歴史、国家戦略から判断して、私の推理に理がありませんか?
米国の建国の歴史はフロンティアの渇望です。
新たなるフロンティア宇宙もコロンビアの空中分解で、後退しています。コロンビアの爆発によりアメリカフロンティア希求症候群は、再び西進をしはじめる可能性があります。
----------------
「世界帝国」のごく簡単な姿、
Ddogさんはさすがに「日本教」信者なんですね 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 16 日
まず、引用された「株日記と経済展望」の内容を批判します。
{こうなると近いうちにアメリカで孤立主義的な政権が誕生するだろう。そして今回も裏切らなかったイギリスやスペインやオーストラリアや日本を子分として、海洋支配を固めるだろう。私がアメリカの戦略家ならそのようにする。日本を平和憲法に安住させず、核武装も視野に入れたアジアの砦として機能させるだろう。だから日本のテレビで北朝鮮からの危機を煽っているのだ。}
孤立主義というか、世界中に展開している軍事力を南北アメリカ圏にとどめる方向になると予測しています。
「世界帝国」を確立しようとする限り、海洋を支配することも決定的に重要です。
(「世界帝国」は、米国支配ではありません。「世界帝国」はシステムであり、米国も世界一の大国としてそのシステムに組み込まれます。それに向けて、ブッシュ政権中枢(ネココン)は動いているのです)
しかし、19世紀及び20世紀のように、自国が経済権益を独り占めしようとし、そのための拡大手段及び防御手段として強力な海洋軍事機動力は、自由主義貿易構造が出来上がることになる「世界帝国」では無用の長物です。
(どこの国もが、世界と自由で安全な交易を是とする価値観を持たなければ、「世界帝国」が確立したとは言えません)
「世界帝国」における海洋支配のかたちは、海賊や“危険分子”を排除する目的のものに変わっていきます。
「日本を平和憲法に安住させず、核武装も視野」という米国の戦略は、“危険”ではない兵器を日本にたっぷり買ってもらうためのものでしかありません。
「日本のテレビで北朝鮮からの危機を煽っている」のは、イラク攻撃支持の世論操作と日朝国交正常化交渉の打開を意図したものです。
今度はプーチンロシアと手を結び、インドとも結託する。そうした後、中国を叩くことは、米国の建国以来の歴史、国家戦略から判断して、私の推理に理がありませんか?
米国の建国の歴史はフロンティアの渇望です。
「世界帝国」の確立は、フロンティアの消滅を意味します。
ブッシュ政権は、それを目指して今「対イスラム戦争」に精を出しているのです。
もちろん、中国が、「世界帝国」のシステムに入ることを拒めば、経済制裁などを嫌がらせをします。(中国に軍事攻撃をかけることはありません)
経済成長第一主義を国是としている中国が、「世界帝国」のシステムに入ることを拒むはずもありません。
今回をレスを拝読して、Ddogさんは「日本教」信者だけあって、日本的な発想で世界を見ているんだなあと感じています。
米国の世界帝国の完成するならば、米国が衰亡する理論が成り立ちません。中東で世界帝国を完成させたら、インド中国がなおさらフロンティアとして残ると思うのは、私だけでしょうか?
寄生者にとっては、米国も一つの宿主でしかありません。
一般的に流布されている国民国家的色分けに拘泥しないほうがよいと思います。
「世界帝国」は、書いたようにシステムや普遍的法秩序であり、国民国家的な実体を持つものではありません。
米国は「世界帝国」を確立するための物理的動因として使われているだけです。
いわゆるネオコン(世界経済支配層の知的執事)は、米国がどうなるかに関心を持っているわけではありません。
米国を梃子にして、世界を丸どり=「世界帝国」の確立をめざしているのです。
インドや中国は、加速度的に来るべき「世界帝国」が普遍化する経済システムや法秩序に近づきつつあります。
インドや中国は過去に軍事力を背景にした一方的収奪の対象になりましたが、今度は「世界帝国」を構成する一員として組み込まれることになります。
(再起を果たしたインドや中国を組み込むことを、フロンティア開拓と呼べないこともないと思っていますが、帝国主義時代と違って、「世界帝国」時代は、それを米国という国民国家が行うわけではありません)
そうでしたね、あっしらさんは、世界帝国の支配者達は米国から別の寄りシロを求め、中国へ移動中との持論でしたね。
私なら、生理的に建物は立派だが小汚い中国、環境汚染が甚だしい中国都市部へ住みたくない。
経済支配層は、米国に住んでいるとは限りません。(ほとんどは欧州に住んでいるはずです)
別の寄りシロを求めても、そこに住む必要がないのが、洗練された今風の「近代経済システム」です。
イスラム世界を含むその世界化が「世界帝国」の確立です。
0