民主党には王様がいっぱい――。自民党が民主党政権の面々を痛烈に皮肉る場面が目立っている。
17日の党首討論では、谷垣禎一総裁が偽装献金問題に絡んで鳩山由紀夫首相を「平成の脱税王という言い方もある」。与謝野馨氏が浴びせた言葉で追及した。衆院予算委では赤沢亮正氏が、公共事業の個所付け内示問題を取り上げ、前原誠司国土交通相の地元・京都府に新年度の道路予算が手厚く配分される見通しになっているとし、「平成のお手盛り王」と揶揄(やゆ)した。
土地取引事件を抱える民主党の小沢一郎幹事長についても、16日の自民党総務会で大島理森幹事長が「永田町の不動産王」と呼んだ。かつて小渕恵三首相が巨額の国債発行で自らを「世界一の借金王」と自称して以来の「王様」ブームだ。