鳩山由紀夫首相は17日の党首討論で、「消費税の議論は早過ぎる」と述べた。無駄削減に最優先で取り組む決意を示したかったようだが、首相は15日、消費税増税を含む税制抜本改革論議に3月から着手するとの菅直人副総理兼財務相の方針を支持したばかり。ぶれる発言が改めて批判されそうだ。
党首討論後、首相は、記者団から「早過ぎ」の真意を問われ「歳出削減を徹底的にやるというメッセージを伝えたかった」と釈明。「菅財務相が消費税の議論を始めることは、ある意味で良い時期になるのではないか」と直前の発言を修正した。
党首討論で首相は、消費税について「政権を担うべき4年間は増税しない。そこを変えるつもりは毛頭ない」と強調した。
[時事通信社]