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【バンクーバー五輪】


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小塚、伸びやかな軌跡

2010年2月17日 紙面から

SPの演技をする小塚崇彦=隈崎稔樹撮影

写真

 一けり一けりが氷上に伸びやかな軌跡を描く。小塚は世界トップクラスのスケーティング技術を武器に、初の五輪に挑んだ。結果は79・59点。SPの自己記録には4点ほど及ばず、「満足していない。80点は超えたかった」と悔しさを口にした。

 幼少からともに元五輪代表の父・嗣彦さんと佐藤信夫コーチにスケートの基礎を徹底的にたたき込まれた。大舞台の演技では、冒頭の2連続3回転ジャンプをきっちり決めた。

 3回転半(トリプルアクセル)では着氷がやや乱れたが、演技を通して、米国の黒人ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスが奏でるロックに合わせ、佐藤コーチの娘でもある元世界女王の有香さんが振り付けしたプログラムを演じきった。

 「やっぱり僕の長所というのはスケーティングの部分だと思うので、小塚のスケートは気持ちいいと思ってもらえたらうれしい」。3歳で滑り始めて18年。残されたフリーでは培ってきたすべてを出し切る。

 (中村彰宏)

 

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