沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先について鳩山総理は、「かつてうまくいかなかった案だとしても検討する価値はある」と述べ、自民党政権時代に断念した案も検討の対象になるとの認識を示しました。
「それは自民党時代にいろんな理由でね、必ずしも最適ではないと言われたものが、本当に選考理由がそうであるかどうかと、それはひとつひとつを当然、かつて上手くいかない案であったとしても、それは検討する価値はあると、そのように思います」(鳩山首相)
これは普天間基地の移設先の1つとして国民新党が、名護市のキャンプ・シュワブ陸上部を挙げていることに関連し、鳩山総理が記者団の質問に答えたものです。
「キャンプ・シュワブ陸上案」は自民党政権時代に米軍再編の協議の過程で一時浮上したものの、沿岸部を移設先とする現在の日米合意案に落ち着いた経緯があります。
鳩山総理は個別の移設候補地についての言及は避けましたが、名護市の稲嶺市長は現在の日米合意案だけでなく、シュワブ陸上部への移設にも反対しています。(17日20:43)