ロマネスクはネット上で小説を発表している方に特化したＳＮＳです。主催である私は、以前ある人物（以下Ｓ氏）に自作の書籍化の企画を提案されました。それと同時に小説クリエーターに向けたＳＮＳの立ち上げに協力してほしいと誘われました。私は、Ｓ氏の提案に新たな可能性を感じ、小説ＳＮＳの開発のために企画提案や資料作成を行いました。小説ＳＮＳの開発状況は、私の個人運営小説サイトやＳ氏がmixi内で随時報告していましたが、結局一般ユーザーに向けたサービス提供の形には至りませんでした。小説ＳＮＳ企画提案者のＳ氏は、現在政治関係ＳＮＳを「政府指示の国策」の名のもとに運営しています。Ｓ氏は、市議選にも出た政治活動家だったのです。結局、私は彼に利用されていたのでしょうか？
小説ＳＮＳ開発の途中で、Ｓ氏はそれまで隠していた政治ＳＮＳの存在を明らかにします。「小説ＳＮＳの運営資金獲得のために仕方ないのです」との事でしたが、彼の不透明な態度に疑問を感じた私は厳しく追及しました。
するとＳ氏は、私のプライバシーに関わることを事実無根の情報を交えてmixi等で暴露し、強引な理論で私を著作権侵害扱いするなど圧力をかけたのです。作品名とペンネームを晒された状態で、私は犯罪者扱いされたのです。mixiという炎上トラブルも多い場所で、一般人が市議選に出た公人に犯罪者扱いされるという重みはかなりのものです。
私は、サイト上で発表している作品への被害を抑えるために、ペンネームを変更をすることを決意しました。Ｓ氏へのせめてもの皮肉を込めて、「〇〇は逝去しました。しかし、〇〇の遺志を受け継いだ者が近々必ず現れます」と、サイト上で発表しました。Ｓ氏とその仲間たちに、引っ掻き回された私は休息が必要でした。大切な作品を存続させるためには、手段を選んでいる余裕はありませんでした。
ひとまずは、君たちに勝ちを譲ってあげよう。だから、もう私の邪魔をしないでくれ。
これで彼らの圧力も止まると思ったのも束の間、翌日には私の小説サイトが消滅していました。
突然の事態に衝撃を受けた私ですが、サイト復活のためにすぐに動きました。即座に思い浮かんだことは、「彼」の仕業ではないかということです。
私はＳ氏が小説ＳＮＳの代わりに開設した政治ＳＮＳを、検索サイトを利用して探し出しました。開設したことは知っていましたが、彼からは直接サイトＵＲＬを聞いていませんでした。立場上、入会はできないだろうと思いましたが、そんなことはなく、あっさりＳ氏の政治ＳＮＳに潜入することができました。もちろん偽名を使ってですが、Ｓ氏の政治ＳＮＳは個人情報漏洩トラブルが頻発する現状に背を向ける形で、実名登録を義務付けていました（現在、実名登録の強制はしていないようです）。個人情報漏洩や、虚偽の情報での敵対者叩きで知られるＳ氏の厚顔無恥さには呆れるばかりでした。
入会直後、Ｓ氏からのメールが。「私はネットの人間は信用できないのですよ」との発言。多数のネットの人間をタダ働きさせて出る言葉が、これです。
さて、本来の原因は私の個人サイト消滅の原因の調査ですが、政治ＳＮＳ内のＳ氏の日記にあっさりと「私が会社を通して彼（私）のサイトに圧力をかける」との発言ログがありました。 理由は「彼（私）の逝去発言は、私の尊敬する〇〇さんが亡くなったことへの当てつけだ！許せん！」とのこと。
〇〇さんとは、Ｓ氏の地元の名士らしいですが、そんな方の存在は私は知りませんでした。mixiのＳ氏の日記も不快なため閲覧していない（そもそも個人サイトが削除された当時の１ヶ月ほど全くmixiにはログインしていない）、また政治ＳＮＳにも入ったばかりの私がどうして〇〇さんの存在を知ることができるのでしょうか？ Ｓ氏の思い込みの激しさには、ついていけません。
私は、この事実を個人小説サイトのレンタルスペース運営元に伝えました。「Ｓ氏の通報は、事実無根だ」と。読者からも運営元に対して、複数の問い合わせを送っていただいたことも幸いし、私の個人サイトは無事に復活することができました。Ｓ氏の政治ＳＮＳは後にアクセス禁止処分になりましたが。
このような卑怯な真似を続けられては、さすがに我慢できない。私はＳ氏が過去に起こしたネット上での問題行動をまとめたサイトを作りました。自己防衛のためです。まとめサイト内に書いたことは、Ｓ氏が多数の人間の前で起こした公然の事実ばかりです。 私の個人サイト復活後も、Ｓ氏は私をなんとか陥れようとしているようです。私は、それに対してはＳ氏の過去の行動を提示することで、皆様にどちらが正しいのか判断していただきたいと思っています。
私はサイト消滅騒動後もスローペースで作品を発表していましたが、やはりＳ氏の呪縛がいまだに解けない現状では、執筆もままならない状況でした。また、書籍化と小説ＳＮＳの頓挫に関しての読者に対する罪悪感がありました。
書籍化に関しては、いつかプロとして活動できるように奮闘中です。では小説ＳＮＳに関しては……頭に引っ掛かっていたことがこれでした。私が小説ＳＮＳの成功のために熱意を込めて働いていたのは確かです。あの頃の、まるで子供のような無邪気な熱意は、今は失われてしまいましたが、それでも小説ＳＮＳの開設に期待してくれた読者のためになにかしたいとは考えていました。
そうして生まれたのが、携帯・ネット小説家向けＳＮＳロマネスクです。かつてＳ氏とともに考えた斬新な企画を実現するのは無理ですが、公開ブックマーク機能を有したこのＳＮＳなら個人ホームページを簡単にアピールすることができますし、個人サイトをお持ちでない方も日記やサークル機能を使えば作品を発表することができます。また、向上心を持つ熱意ある作家志望者の方たちの交流の場として機能してくれれば、という思いもあります。
最後に、当ＳＮＳの名前の由来ですが、今年生誕100年を迎えた太宰治の作品『ロマネスク』から拝借させていただきました。作品の末尾にある言葉の引用します。これが、私が皆様に送りたい言葉でもあります。
―私たちは芸術家だ。王侯といえども恐れない。金銭もまたわれらに於いて木葉の如く軽い。