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【福井】

外来魚繁殖で生態系影響懸念 三方湖、対応話し合う

2010年2月16日

駆除された三方湖のオオクチバス=若狭町で(県内水面総合センター提供)

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 若狭町の三方湖で近年広がっている外来魚の状況を報告する会議が20日、町内のホテルで開かれる。三方湖では外来魚の繁殖で生態系への影響が懸念されており、県や地元漁協の関係者らが生息状況や駆除の方法などについて話し合う。

 「外来魚会議in三方五湖」と題し、県水産課が主催して初めて開催。三方湖は三方五湖のうち最も淡水に近い湖。2000年に外来魚ブラックバスの一種のオオクチバスが見つかったほか、昨年は別の外来魚ブルーギルも発見。稚魚や卵を食べるなど在来魚への被害が増えている。

 地元の鳥浜漁協と県などは、オオクチバスに対し02年から駆除に乗り出し、生態調査も進めていたが、ブルーギルも見つかったことで、有効な対策の実施が急がれている。

 会議では、県内水面総合センター(福井市)の研究員や鳥浜漁協の関係者らが三方湖を含む県内での外来魚の生息状況や、三方湖での駆除対策の現状などを紹介。滋賀県の琵琶湖博物館の学芸員も招き、琵琶湖での駆除の取り組みについて、講演もしてもらう。

 一般の参加もでき、参加費無料。出席者と一般参加者との意見交換の場も用意する。県水産課の担当者は「外来魚から三方湖の生態系をどう守るか、皆で考えたい」と話している。問い合わせは、同課=電0776(20)0435=へ。

 (安福晋一郎)

 

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