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2010年02月17日

自動フルブレーキ

国交省の役人が自動車メーカーの足を引っ張っているため、日本の自動車メーカーは先端技術を投入出来ない、ということを一昨日のTOPで紹介した。本日も海外からのうらやましいニュースである。御存知の通り、ミリ波レーダーやCCDカメラを使った前方監視システムは日本の得意分野と言って良かろう。

その気になれば衝突を防止するためのフルブレーキだって掛けられる。機械の反応時間たるや人間を圧倒します。ちなみにF1でルノーが強かった時のスタートシステムは、
フライング防止のため車体前方を横切っている赤外線が消えた瞬間にクラッチミートするラウンチコントロールを使っていた。

どんなに優れた反射神経を持っている人間でも、信号見てからだと0,2秒以上の反応遅れがある。ルノーのような電子制御なら、赤外線消えるとの同時にクラッチミート可能(これ、日産からルノーに派遣されている技術者が考案した)。
ドライバーはスタート直前でアクセルを全開にしているだけ。

ブレーキシステムも同じ。現在、国交省が認可しているのは、0,7G程度の「比較的強いブレーキ」まで。フルブレーキ(およそ1G)を認可してくれれば人間の操作より短い距離で停止出来るののだが、0,7Gだとせっかく人間より早いタイミングでブレーキを掛けられても結果的に長くなってしまう。

もちろん70km/h以上出ていれば、0,7Gのブレーキが立ち上がった時点でドライバーの踏み増しを行えます。居眠りやよそ見運転なら0,7Gのブレーキによって注意喚起される。ただ40km/hで走行中に歩行者が飛び出してきたら、踏み増しじゃほとんど間に合わない。

長い前置きになった。ボルボはジュネーヴショーで、レーダーとカメラを使った緊急フルブレーキシステムを発表する。35km/hまでの走行なら、歩行者に衝突せず停止が可能。35km/h以上だと停止こそ出来ないものの、50km/hで走っていても歩行者に深刻なダメージを与えないそうな。

これは相手が車両であっても同じ。ただ現時点で国交省は認可するかどうかを決めていない。EUの国交省に当たる機関は認可している。この一点だけ見ても、いかに国交省の役人が技術の足を引っ張っているか解っていただけるだろう。せめて安全技術だけでいいから認めて欲しい。

参考までに書いておくと、日本の自動車メーカーは10年前からフルブレーキ可能な技術を確立している。自分の権限を残しておきたい気持ちも解るけれど、自国の産業の発展を阻害するのは止めて欲しい。
posted by kunisawa at 10:00 | Comment(0) | 2010年TOP

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