2010年2月17日 12時40分更新
アメリカ軍嘉手納基地がある嘉手納町の町議会は、(かでなちょう)2月になってほかの基地の所属機が事前に連絡なく相次いで飛来したことなどに抗議する決議を全会一致で可決しました。
アメリカ軍嘉手納基地では、2月に入り、グアムの基地に所属する最新鋭のF22戦闘機や(エフにじゅうに)大型のB52爆撃機が(ビーごじゅうに)事前に連絡なく飛来するなど、ほかの基地からの軍用機の飛来が相次いでいます。
このため、基地の地元の嘉手納町の町議会には、17日、ほかの基地の所属機が、嘉手納基地に来て訓練を行うことなどに抗議する決議案が提出されました。
決議案では、相次ぐ軍用機の飛来は事前の連絡なく行われていて住民を無視しており、F22戦闘機などほかの基地の所属機の飛来で、騒音などの被害が増しているなどとして、ほかの基地からの軍用機の飛来をやめるようアメリカ軍に求めています。
そして採決の結果、決議案は、全会一致で可決されました。
嘉手納基地に飛来したF22戦闘機は、去年、7か月あまりにわたって嘉手納基地に配備され、嘉手納町は、アメリカ軍の再編で日米両政府が掲げた基地負担の軽減に逆行すると反発していました。
また、B52爆撃機は、過去に嘉手納基地で墜落事故を起こしています。
今回は、航空ショーに参加するためシンガポールに向かう途中、予定していた給油が受けられず、平成2年以来、20年ぶりに嘉手納基地に飛来し、住民から不安や憤りの声が出ていました。