KDDIが10年3月末に廃止する方針のオペレーターによる国際電話の取り次ぎサービスをめぐり、原口一博総務相が16日の衆院予算委員会で「災害時や北朝鮮の日本人妻の連絡の手段として重要」と述べ、サービスの継続を求めた。
国内では、オペレーターによる国際電話の取り次ぎは1934年に旧逓信省(現総務省)が始めた。現在、行っているのはKDDIのみ。24時間サービスで、通話相手への料金負担依頼や海外の電話番号検索もできる。
通話料は15分間以内で3000~4000円程度。利用件数は87年度の1183万件をピークに、07年度は1万件にまで減り、KDDIは08年7月に廃止を発表した。原口総務相はサービス継続の支援策を検討する考えも示した。【中井正裕】
毎日新聞 2010年2月17日 東京朝刊