岡山放送局

2010年2月16日 23時26分更新

医学生が地域医療体験を報告


岡山大学医学部の学生が、去年の夏、地域医療に携わった経験について報告するシンポジウムが、岡山大学で行われました。

岡山大学では、今年度から地域医療を強化しようと、県内の医療機関で9年間、働くことを条件に、奨学金などの支援が受けられる
「地域枠」の学生を5人受け入れています。
シンポジウムでは、5人の「地域枠」の学生が、去年の8月から9月にかけて県内の医療機関で行った地域医療の研修体験を報告しました。
このなかで、医師不足が深刻な真庭市の病院に派遣された渡辺倫江さんは「訪問介護で患者を入浴させたり胃カメラを使っている様子を見学したりなど、刺激的な体験ができた」と話しました。
また同じ病院に派遣された木浦賢彦さんは「訪問診療を通じて、山間地では患者が病院に来るのにも苦労があることを実感した」と話しました。
研修生を受け入れた病院の金田道弘院長は「患者との距離が近い地域の医療に積極的にかかわって欲しい」と医学生に訴えていました。岡山大学では、今後も県内の医療機関に学生を派遣し、地域医療の魅力を伝えたいとしています。