2010年2月16日 20時11分更新
中国電力が山口県上関町に建設を計画している原子力発電所をめぐり、広島県原水禁・原水爆禁止広島県協議会が中国電力本社を訪れ、建設を中止するよう要請しました。
要請をおこなったのは広島県原水禁の佐藤次彦事務局長ら4人です。4人はきょう広島市中区の中国電力本社を訪れ、担当者に原発建設の中止を求める要請書を手渡すとともに、話し合いをおこないました。
要請書では原発は放射能による被害をもたらす危険性があるほか、放射性廃棄物という負の遺産を次の世代に押しつけるものだとしています。
また、▼建設予定地の近くには活断層が見つかっている上、▼周辺の自然環境を破壊するおそれがあるとして、計画の中止を求めています。
要請を受けた中国電力の担当者は「電力を安定供給していくことが使命なので計画は進めていく。
しかし、様々な意見があることは受け止めて、安全性や環境保全について理解してもらえるように努めていきたい」と話していました。山口県上関町に予定されている原発の建設計画をめぐっては、中国電力が去年12月、原子炉を設置するための許可申請を国に提出し、建設に反対している地元住民らが反発を強めています。