“そっち系”の人もソッポ!?男性用ランジェリー下火のワケ

2010.02.15


「峰」のネット通販サイトには女性モノと見まがうような男性用ランジェリーが掲載されていた【拡大】

 神戸市内の下着メーカーが1月末までに事業停止し、破産手続きに向けた準備に入った。男性用ブラジャーなどのランジェリーで“マニア”の間では知名度バツグンのメーカーだった。昨年、ブームに火がついたかに見えたメンズランジェリーだが、現状は−。

 事業停止したのは、神戸市灘区の「峰」。東京商工リサーチ関西支社によると、負債総額は約1億6000万円。

 昨年1月には地元紙で「全国から注文が殺到」と取り上げられ、社長もラジオ番組に出演してPRした。直営店のほかインターネットでの通信販売も手がけ、5月期には約1億3500万円の売り上げを計上。ところが赤字に転落した。原因はやはりデフレ不況だ。

 担当弁護士は「家族経営の会社で、15人ほどの従業員はパートが中心。ただでさえ薄利多売の事業だけに、(不況で)利益を出せなくなった」と説明する。

 同社の通販サイト(すでに閉鎖)には、メンズブラやレースつきショーツ、スケスケのTバックなどが悩ましげ(?)に並んでいたが、いまやメンズランジェリーの需要は風前のともしびか。

 流通業界関係者は「30−40代の男性を中心に、ビキニやTバックなどの需要は店舗でも通販でも確実にあります。ただ、メンズブラなどは“路線”がまったく異なり、下火ではないでしょうか」と語る。

 メンズブラなどの男性用ランジェリーは“そっち系”の人に人気かと思いきや、「彼らの多くは女の子っぽいものを嫌い、ボクサーブリーフを愛用しています。女装趣味の人はレディースだし…」という。

 東京の大手メーカーも「メンズブラが飛ぶように売れたのは過去の話。販売店からの発注もほぼゼロで、コアな愛用者の間で静かなブームが続いている程度かも…」と推測する。

 そこで、“男女兼用”の衣装でおなじみのタレント、松尾伴内を直撃。ビキニ系を10枚以上持っているだけに、こんな“直球”の答えが−。

 「コントなど着替えが多い仕事ではローライズのボクサーパンツ、オフはビキニ。下半身が締まった感じになるので気合が入りますね。以前と比べて男性のビキニタイプを好む女性も増えているのでは。もちろん、私も女性のビキニは大好きですよ」

 で、メンズブラは?

 「仕事でブラをつけるので違和感はありません。あくまで仕事ですよ! でも、男性下着は暗いイメージがあるので、華やかなデザインや色遣いのブラジャーをつけてみたい心理も分かる気がします」

 うーん…。