2010.2.15(その1)

森田実の言わねばならぬ【136】

平和・自立・調和の日本をつくるために[136]

《今日の一言》小沢一郎幹事長だけでなく民主党全体が高慢になってきている/「われわれは検察に勝った。もはや検察は民主党に刃向かうことはできない」との民主党国会議員の話を聞いた

「高慢は常に破滅の一歩手前であらわれる。高慢になる人はもう勝負に負けている」(ヒルティ)



 小沢氏不起訴決定後、数名の民主党議員に会った。彼らは私が小沢一郎批判をつづけていることを知り、私に反感を抱いている。

 一人の国会議員A氏はこう言った。

 「森田さん。あなたは、まだ小沢幹事長批判をつづけているのですか? 小沢幹事長は、検察当局が『潔白だ』と証明したのですよ。小沢幹事長は何も悪いことをしていない。小沢幹事長は、どうしたら法の網に引っかからないかをちゃんと知っているから、間違ったことをやらないんですよ。森田さん。小沢批判は無駄です」

 A氏は、小沢氏が政治資金で土地・マンションなどの不動産を買い漁ったことについて、いささかの批判ももっていないようだった。小沢氏が巨額のカネを動かしていることについても、疑問をもっていないようである。法律違反さえしなければ、何をしてもよい、との考え方の持ち主である。政治的責任、倫理的責任を何も感じていない。

 もう一人の民主党国会議員はこう語った。

 「小沢幹事長不起訴で民主党は団結しました。民主党は一糸乱れぬ一枚岩の党です。われわれは小沢幹事長のもとに団結し、自民党を打倒し、つぶしてしまいます。小沢幹事長は無敵ですよ。これがわからないと、森田さん。あなたもマスコミの仕事はなくなってしまいますよ。民主党をなめるなよ!」

 最後は明らかに脅しであった。もうそうなってしまっているが、金権政治家小沢を独裁者にしたら日本の将来は危ない。小沢氏を政界から追放するまで戦いつづけなければならない。私は独裁政治には絶対反対である。