実戦向けメニューに汗 J1仙台
午前中は前日に引き続き、体力強化のサーキットトレーニングを実施し、瞬発力の強化などに励んだ。午後はボールを使い、4人で組み立ててシュートまで持ち込む戦術練習や、4対3で攻守を分けた対人練習など、実戦向けのメニューに取り組んだ。 午後は冷たい雨が降ったが、選手は居残りでシュート練習に励むなど、17日から始まる練習試合に向けて状態を上げていた。MF菅井直樹は左足裏を痛めてこの日は別メニューだった。 <練習生の櫛引「プロの技術を盗みたい」> この日からGKの練習生として、全国高校選手権で準優勝した青森山田2年(青森)の櫛引政敏が参加している。 「ベガルタに誘われて参加した。一つでも多くプロの技術を盗みたい」と話す。16日まで仙台のキャンプに加わり、神戸、清水のキャンプにも参加する予定。 プロ志望で、Jクラブの練習参加は初めて。「プロ選手は一つ一つのプレーがしっかりしている」と、初日の印象を語った。185センチの長身で、青森市出身の17歳。 ◎選手、筋力アップ実感/中原「踏ん張り利く」 本格的にボールを使った練習が始まった3次キャンプの2日目。ピッチでは早速、これまで取り組んだ体力強化の成果が出ている。 「踏ん張りが利くようになった」と変化を語るのは中原。午後のシュート練習では、低くて速い弾道で何度もネットに突き刺した。昨季までは見られたふかすようなシュートが減り、よく抑えられている。 昨季はスーパーサブとして活躍したが満足せず、今季は先発定着を目標に掲げる。「自分の限界が上がっている気がする。ゲームになればもっと分かる」。17日のJ2福岡戦から始まる練習試合が待ち遠しい。 何げない選手同士の球回しにも、変化が出てきた。手倉森監督は「下半身がしっかりし、ボールが落ち着いてきた。ボールをけったときの音が変わってきたよ」と語る。 チームが取り組む課題の一つは、昨年の天皇杯でJ1クラブとレベル差を痛感したボールの保持力アップ。選手一人一人が地力を上げているのは頼もしい限りだ。 李昌Yフィジカルコーチの下、グアムから取り組む体力強化練習は宮崎でも続き、この日の午前中も選手が倒れ込むほどの過酷なサーキットトレーニング。それでも、成長を実感しているからか、選手は前向きに取り組んでいる。(野仲敏勝) 2010年02月15日月曜日 |