韓国気象庁「予報水準は日米に劣らない」

 「実際、わが国の気象予報水準は日本や(最近の大雪を正確に予報した)米国の気象庁と比べて劣ってはいません」

 全炳成(チョン・ビョンソン)気象庁長は12日、風邪を引いた擦れた声で記者に対し、「例えば、降水の有無に対する予報の正確度は昨年、日本では86%だったが、韓国は92%で日本に劣らない水準だ」と主張した。

 全庁長のこのような発言は、最近米ワシントン一帯にもたらした記録的な大雪を正確に予報した米国の気象庁に対して、ワシントン・ポストなど現地のメディアが「勝者は気象庁だ」と褒め称えた報道に接し、出てきたものだ。一方米国とは異なり、韓国の気象庁は旧正月(旧暦1月1日、今年は2月14日)の連休前日の天気予報について、大きく外れたわけではないが、結果的に誤った予報を出した。

 気象庁は11日午後5時の予報で、「ソウル・京畿道では、12日昼に多少雪が降るところもある」としたが、実際は、12日午前1時から4時の間に雪が降り、しばらく止んだ後、午前9時ごろから再び降り始めた。幸い積雪量は少なく、道路が凍結することもなかったため、12日から始まった帰省ラッシュに影響はなかったが、米国と比較され、韓国気象庁としては立場がなかった。

 全庁長は「実際、米国のように大雪が降るときは、(気象現象の)大きな流れが比較的よく見えるため予報しやすいが、降るか降らないかあいまいな感じの雪は予報が非常に難しい。気象予報は機械的に天気を当てるのではなく、(いろいろな資料を参考にして予報官が解釈する)『科学的分析』をするため、KTX(韓国高速鉄道)の到着時間を当てるように予報しろ、というのはちょっと…(無理があるのではないか)」と話した。

朴恩鎬(パク・ウンホ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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