ミュージックビデオ、年齢別観覧規制の審査対象に

文化体育観光部、法改正を検討

 文化体育観光部は10日、映像物の年齢別観覧規制の審査対象にミュージックビデオを含めるという内容の法改正を検討している、と発表した。扇情的な内容のミュージックビデオは最近、インターネット上で出回り、簡単に入手できるため、青少年の育成に悪影響を与えることが懸念されている。

 文化体育観光部のチョン・テクファン事務官は、「インターネット上で出回るミュージックビデオはこれまで、無料だという理由で、年齢別観覧規制の審査対象に含めてこなかったが、最近の報道を見ても、業者が商業的な意図をもってネット上に流していることは明らかだ。社会的な関心が高いだけに、法改正を積極的に検討しており、その一環として、映像物等級委員会でミュージックビデオの集中的なモニタリングを行っている」と語った。

 放送通信審議委員会の李鎮江(イ・ジンガン)委員長も10日午後、記者懇談会の席上、「扇情的なミュージックビデオを、インターネットや携帯電話を通じ、青少年が簡単に入手できる状況にある、という指摘を受け、集中的に審議を行っている」と述べた。

 市民団体も対応に乗り出している。「放送改革市民連帯」は10日、コメントを発表し、「ミュージックビデオに収録された扇情的なポーズや衣装などにより、少女グループを性的興味の対象とする動きが日常化し、地上波テレビの芸能番組がこれをあおっている」として懸念を示した。また、女性団体「女性が開く未来」も最近、「扇情的な映像を当たり前のように流す一部のテレビドラマやケーブルテレビ、青少年が好むミュージックビデオの見るに堪えない場面などが、性に関するゆがんだ意識を児童や青少年に植え付けている」として、対策を求めるコメントを発表した。

チェ・スンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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