南極海で日本の「第3勇新丸」がシー・シェパードの「ボブ・バーカー号」に衝突 (YouTube衝突動画あり)
日本側の主張:
シー・シェパード抗議船、また日本船に接触
(読売新聞 - 02月06日 21:17)
水産庁は6日、南極海で同日午後1時頃、調査捕鯨船「第3勇新丸」と反捕鯨団体シー・シェパードの抗議船「ボブ・バーカー(BB)号」が接触したと発表した。
第3勇新丸の乗組員にけがはないという。同庁によると、BB号は同日未明から調査捕鯨船団に、レーザー光線を照射したり、酪酸入りの瓶を投げつけたりと妨害を行っていた。勇新丸は後方から接近してきたBB号を避けようとしたが、左船尾がBB号の右舷と接触。勇新丸の鉄製の手すりが折れ曲がったという。
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【シンガポール=岡崎哲】シー・シェパードのポール・ワトソン代表は6日、衛星電話で読売新聞に、「日本側が故意に体当たりして右舷に傷ができた」と主張した。
シー・シェパード側の主張:
Sea Shepherd News Saturday, February 06, 2010
Bob Barker Rammed by Illegal Whaler
12:09 p.m.フレマントル(オーストラリア時間)第3勇新丸は故意にシー・シェパードのボブ・バーカー号に激突した。船体を貫通し、作業員の命を危険にさらすことが目的である。衝突は、65度21の南側、67度58の東側、ダーンリー岬からおよそ180マイル離れたオーストラリアの南極海域で起こった。
ボブ・バーカー号は、衝突が起こったとき、捕鯨工船「日新丸」の斜路を積極的にふさいでいた。「第1勇新丸」、「第2勇新丸」、「第3勇新丸」、「第2昭南丸」の4隻の捕鯨船が旋回しながら、シー・シェパード船の船尾と船首に近づいていた。ボブ・バーカー号は、その位置から動かなかった。そのとき、「第3勇新丸」は故意にボブバーカーに激突した。そして、シー・シェパード船体の水面より上、中央右舷側に約1メートルの深さの傷を残した。
この衝突で乗組員に負傷者はでなかった。ボブ・バーカーは「日新丸」の斜路をふさぎ続けます。そして、虐殺されたクジラの移動を防いで、違法な捕鯨活動を効果的に終了させる。
この事故は、南極海の捕鯨禁止地区で、違法な捕鯨船によってエスカレートした暴力の継続を示します。ポール・ワトソン船長は、スティーブ・アーウィン号の操舵室からつぎのように語った。「現在、ある行動に加わる過程であるが、日本の捕鯨団がアディ・ギル号を乱暴に沈没させても何の罪に問われることなく無事、逃げ切ったことで、彼らは今、明らかに望むことは何でもできる、そして、シー・シェパードの乗組員を危険にさらすことについても何の不安がないように見える。
我々が本当に必要としていることは、オーストラリア政府とニュージーランド政府が、あるいは、捕鯨船が次に何をするかについてわかっている人たちが、これらの海域の海事法を改善し、施行することだ。オーストラリア人とニュージーランド人の命は、これらの流れの中で毎日危険にさらされている。」
写真:衝突によるボブ・バーカーが受けたダメージ
ボブ・バーカーの乗組員は、衝突の直後、「第3勇新丸」が止まったことに気がついた。そして、「日新丸」の船尾の位置を維持していたボブ・バーカーの後部に現れた。衝突で「第3勇新丸」がダメージを負った可能性がある。
今年の日本の捕鯨団は過去に比べると、かなり過激な行動をとっている。
写真: (上) Glenn Lockitch, (下) Lincoln Shaw
まず、日本側は自分たちに都合の悪い動画は見せないようにしており、写真だけしか公開していないとこからしておかしい。シー・シェパード側が提供した2番目の動画を見る限り、日本の「第3勇新丸」が右側からシー・シェパードの「ボブ・バーカー号」に衝突しているように見えるし、シー・シェパードの説明の方が説得力がある。衝突されたときは、日本の捕鯨船4隻に囲まれていたということだから、よけようにもよけられない状態だったのだろうと思う。日本のマスコミはどこまで捏造情報を流せば気が済むのだろう。水産庁も不況でみんなが喘いでいるときに、国民の税金をこんな馬鹿げた争いを生む捕鯨に使うなんて許せることではない。