【ワシントン=望月洋嗣】アフガニスタンで反政府勢力タリバーンの掃討にあたっている米軍主体の国際治安支援部隊(ISAF)は15日、アフガン南部カンダハル州での誤爆で、民間人5人が死亡したと発表した。ISAFが大規模な掃討作戦を展開している南部ヘルマンド州でも、14日に誤射で民間人12人が死亡したばかりで、地元の反発が強まるのは必至だ。
発表によると、ISAFとアフガン軍の合同パトロール隊が、道のわきを掘っていた人たちを見て仕掛け爆弾(IED)を据え付けていると思い込み、空爆を要請した。しかし、爆撃後に確認したところ、勘違いだったことが判明した。ISAFは、命を取り留めた2人を治療するとともに、地域の慣習に従って遺族らに賠償金を支払うという。