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【経済】

『10年で34人死亡』 トヨタ車急加速、苦情増 米当局

2010年2月16日 夕刊

 【ワシントン=古川雅和】米道路交通安全局(NHTSA)は十五日、トヨタ自動車の車の急加速に絡むとみられる事故で、二〇〇〇年以降の死者数が三十四人にのぼることを明らかにした。 

 NHTSAが受けた急加速に絡む苦情は、〇〇〜〇九年まで十七件で死者数が二十一人だった。米国内で急加速問題が報道などで大きく取り上げられた後の一月二十七日以降に、〇五〜一〇年の苦情が九件増え、死者数が十三人増加した。

 一方、リコール(無料の回収・修理)が届け出られたプリウスのブレーキに対する苦情は交通当局が調査を開始して以降、千百二十件に達した。

 NHTSA幹部は米メディアに対して「リコールや不具合が公表された後に、苦情が増えるのは通常のことだ」と説明している。

 米国内で広がるトヨタ車への懸念を受けて、トヨタは三月から新たな販売拡大策を検討していると米メディアが伝えた。トヨタ車を再購入した客へのキャッシュバック増額や、無料メンテナンス・プログラムの拡大などが含まれる可能性があるという。

 

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