トヨタ自動車が米国で、アクセルペダルにフロアマットが引っかかる恐れがあるとして426万台のリコール(回収・無償修理)を始めた問題に関連して、メーカーは特定されていないものの、国内でもこうした事故が複数起きていることがわかった。消費者庁が1日、明らかにした。
同庁によると、関東地方では2007年10月、女性が乗用車を運転中、フロアマットがずれてアクセルペダルに引っかかり、止まれずに前の車に追突する事故が起きた。00年8月には関西地方でも、女性による同様の追突事故が起きたという。
国民生活センターには、こうしたアクセルが戻らなくなったという情報提供が、事故に至らなかったものを含めてここ10年間で約10件寄せられているという。ただ、死者は出ていないという。
同庁は、米国のドライバーが使う厚いフロアマット以外でも事故の危険性があるとして、フロアマットを確実に固定するよう呼びかけている。