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福岡県汚職:「町長進退、確認を」 添田町議会、町に要望 /福岡

 県の後期高齢者医療制度を巡る汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された県町村会長で添田町長、山本文男容疑者(84)について、添田町議会は12日、町顧問弁護士を通じて山本容疑者に進退を問いただすよう町側に要望した。その結果を受け、来週中にも辞職勧告決議案など対応を協議する。【林田雅浩】

 町議会は12日、町長の職務代理者となっている寺西明男副町長の要請で全員協議会を開いた。全協は非公開。寺西副町長が今月10日に山本容疑者の私選弁護士に会って説明を受けた内容を報告した。

 副町長によると、私選弁護士は「取り調べが厳しく、(山本容疑者の)健康状態は日に日に疲弊している」とした上で、進退に関し「(町長、町村会長職など)公職については考えがまとまらないようだ」と話したという。

 山本容疑者自身がどう言及しているかについて副町長は「弁護士から具体的な説明はなかった」としている。

 また、寺西副町長は町政について「当面、町長不在でも支障はないが、拘置が長期にわたった場合を考え、顧問弁護士と相談している」と説明した。

 これに対し、複数の議員から「町民から『対応が遅い』との声も出ている。早急に町長の意思を聞くべきだ」などの意見が出た。このため、議会の総意として改めて町側に進退の意思の確認を急ぐよう求めたという。

 全協後、取材に応じた浦野信義議長は「議会だけでなく、町民としても『早く町長の意思表示が聞きたい』というのが本当のところだろう。弁護士からの報告を待ち、早ければ来週にも議会としての対応を決める方向になると思う」と話した。

〔筑豊版〕

毎日新聞 2010年2月13日 地方版

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