アメリカ軍などがアフガニスタン南部で反政府武装勢力タリバンの掃討作戦を開始したことに伴い、南部の住民は避難を余儀なくされています。

　アメリカ軍やアフガン治安部隊などは、１３日から反政府武装勢力タリバンの拠点となっている南部ヘルマンド州マルジャへの大規模な掃討作戦を開始しました。

　国連によりますと、マルジャに住むおよそ９００家族が、すでに３０キロほど離れたヘルマンド州の州都ラシュカルガーに避難したということです。

　「戦闘のためマルジャから逃げてきました。政府の援助を求めています。私の家族の中には病気の人もいるので、できるだけ早く薬やそのほかの援助が必要なのです」（避難民）

　ロイター通信によりますと、アメリカ軍と作戦を進めるＮＡＴＯ軍は、住民に自宅から出ないよう求めているということですが、今後、作戦が長引くにつれ周辺住民への影響が懸念されます。（15日03:49）