3億流出で破綻会社幹部ら逮捕へ 債権者に不利益容疑 |
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2008年に経営破綻したジャスダック上場のシステム開発会社「トランスデジタル」(東京)=08年9月に上場廃止=をめぐり、警視庁は15日、同社の資産を不正流出させたとして、民事再生法違反(詐欺再生)容疑で近く同社幹部ら数人を逮捕する方針を固めた。 捜査関係者によると、トランスデジタルは08年9月に経営破綻し、東京地裁に民事再生法の適用を申請している。社長らとつながりがあるネット音楽配信会社関係者も逮捕されるとみられる。 トランスデジタル幹部とネット音楽配信会社関係者らは、申請する直前の同8月下旬、トランスデジタルが保有する約3億円分の資産を暴力団との関係が疑われる別の会社の役員に流出させ、債権者に不利益を与えた疑いが持たれている。 トランスデジタルは1969年、コンピューター関連のコンサルタント会社として、静岡県三島市で設立。その後、日本証券業協会(現ジャスダック)に上場し、建築関連や携帯電話販売に進出したが、90年代後半から業績が悪化した。 08年8月29日に2回目の不渡りを出し、その前後に同社の株価は上場したままで1円を付ける異例の事態となった。
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(初版:2月16日2時2分) |