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桃井かおりが33年の時を超え魂注入

 山田洋次監督、高倉健主演で1977年に公開された映画「幸福の黄色いハンカチ」をリメークした米映画「イエロー・ハンカチーフ」(全米公開2月26日、日本公開6月26日)に、オリジナル版にも出演した女優の桃井かおり(57)が出演していることが14日、明らかになった。ウィリアム・ハート演じる主人公らが旅の途中に立ち寄るモーテルの女主人役。日本版の魂をハリウッド版に吹き込んだ。

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 33年のときを経てリメークされた日米の“黄色いハンカチ”を、桃井がつないだ。

 殺人罪の刑期を終えた男が、偶然出会った若いカップルに後押しされ、妻の元に帰る様子を描くロードムービー。高倉健が演じた主人公・勇作の役を、ハリウッド版では、「蜘蛛女のキス」(85年)でアカデミー賞主演男優賞を獲得したウィリアム・ハートが演じた。日本版で桃井が演じた朱美は、昨年「トワイライト」で大ブレークしたクリステン・スチュワートが演じている。

 桃井は、3人が立ち寄るモーテルの女主人役。一部屋しか空きがないことを、面倒くさそうに告げるシーンでは独特の桃井節を英語で披露。ハートから「AWESOME(お見事!)」と絶賛された。わずか数分の登場だが、物語を大きく展開させる重要な役回りだ。

 出演は原作の大ファンであるアーサー・コーンプロデューサーが「オリジナル版へのオマージュを表現したい」と提案。「SAYURI」などハリウッド作品にも出演し、世界的なキャリアを持つ桃井に白羽の矢を立てオファーした。

 撮影現場では、桃井がスチュワートに日本版撮影当時の話をするなど“指導”する場面も。桃井は「ウダヤン・プラサッド監督が自由にやらせてくれて楽しかった。役者として素晴らしい経験だった」と振り返った。日本時間19日に米ロサンゼルスで行われる米国プレミアにも出席する。

 桃井はリトアニアなどの共同製作映画「AMAYA」(マリス・マーティンソン監督)を撮り終えたばかり。「光男の栗」(イェンチャオ監督)の公開も控えるなど、主演作がめじろ押しで、ワールドワイドな活躍が続く。

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