中西にボマイェをぶち込む中邑(右)
「新日本」(14日、両国国技館)
IWGPヘビー級王者・中邑真輔(29)が“野人”中西学(43)を左右の「ボマイェ」(顔面へのヒザ蹴り)で葬り、5度目の防衛に成功。中西は昨年6月以来の同王座返り咲きに失敗した。
シングル戦績では圧倒している相性のいい野人相手に、大苦戦を強いられた。中西が久々に封印を解いたマッケンローやマナバウアーを浴び、必殺のボマイェを“世界の荒鷲”坂口征二相談役直伝の荒鷲づかみでキャッチされ、宙を舞わされた。“中西御殿”から次々に蔵出しされる型破りな攻撃で陥った窮地から中邑を救ったのは、それでもボマイェだった。
突っ込んでくる右ヒザを捕まえようとガラ空きになった右側頭部に、とっさの左ボマイェを発射。最後は正調の右ボマイェで引導を渡し「ボマイェ返し返し。オレの方が強い」と勝ち誇った。
V6防衛戦はニュージャパンカップ優勝者の挑戦を4・4後楽園大会で受けることが濃厚。中邑は「リングの中は力だろう。IWGPが欲しかったらかかってこい!」と全レスラーに宣戦布告した。
(2010年2月14日)