紅白戦2試合目で初安打を放った今岡=石垣島
「ロッテ紅白戦、白組1-8紅組」(14日、石垣島)
ロッテ・今岡誠内野手(35)が2試合目の紅白戦で、“初安打”をマークした。前日は4打席で無安打に終わり悔しさをあらわにしていた背番号2は「最高よ、ホンマに」と喜びに浸った。
3打数無安打で迎えた九回。内が投じた143キロの直球にバットを折られたが、気持ちで左前に運んだ。紅白戦8打席目で、ようやく出た一本。一塁ベースの上で、とびきりの笑顔がはじけた。
テストを経て入団したが、結果を求められる立場には変わりはない。「平凡な当たりでもヒットが欲しい」。プロ13年間で通算1271安打を積み重ねた天才が、1本の安打を渇望していた。
無安打だった前日の紅白戦後は、志願の特打を行った。それだけに「4打席目だから余計にうれしいね。また遅くまで打つところだった」と笑顔を見せた。
視察した阪神の井沢スコアラーは「状態は悪くないようだし、これでいいときに近づいていくと思う」と話した。
一歩一歩、復活ロードを踏みしめる今岡。「4の1でも、またこれからやるって気持ちになれる。野球ってそんなもの。こういう戦いが、これからも続きます」。口元を引き締めた。
(2010年2月14日)