北教組の家宅捜索で、押収した資料を運ぶ札幌地検の係官=15日午後9時25分、札幌市中央区、葛谷晋吾撮影
北教組などが入る建物を調べる札幌地検の係官=15日午後8時39分、札幌市中央区、葛谷晋吾撮影
民主党の小林千代美衆院議員=北海道5区=側が、北海道教職員組合(北教組)側から違法な選挙費用を受け取っていたとされる問題で、札幌地検は15日夕、政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)容疑で札幌市内の北教組本部の家宅捜索を始めた。
捜査関係者によると、小林氏側は昨年の衆院選の費用として、2008年から衆院選があった09年8月までに、北教組から計1千数百万円を受け取っていたという。札幌地検は、これらの資金提供が政治資金規正法で禁じられた政治家個人への企業・団体献金にあたる疑いがあるとみている。
小林氏は労組出身で、00年の衆院選から同区で立候補。自民党の町村信孝・元官房長官に3回続けて小選挙区で敗れたが、昨年の衆院選では町村氏に約3万票差をつけて勝利した。